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last modified Oct 01 2013

Kurachi Kumio - SAKASAMA no SHINKANSEN (ENBAN/10EB-105/JPN/LP/2013)

SIDE A
1. 太陽光パネル | Taiyo-Ko Panel
2. 逆さまの新幹線 | Sakasama no Shinkansen
3. 中央公園 |Central Park

SIDE B
1. アクセスポイントと風景 | Access point & Landscape
2. 蘇州夜曲 | Suzhou Serenade
3. 夜霧の嬉野 | Yogiri no Ureshino

10inch 25 USD [with Shipping aded after check out]

Personnel:
Kurachi Kumio : Guitar, Vocal, Artwork Drawing
design : Cochae
Recorded at Nakano, Kamimachi Hall, Osaki l-e by Taku Unami
Produced by Enban

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Release Date Apr 23, 2013 [JAPANESE PRESSING!!]
URL:
http://hirunohikari.com/kurachikumio.html

Notes:
  主にギターインストゥルメンタルで構成された6曲入り10吋レコード。映画『庭にお願い』の中でも語られていたように、表現の幅を広げるために、レッスンを受け、練習するという真っ当な方法をとってきたひとでもある。インストゥルメンタル作品は、これまでにも発表されてきたが、『スーパーあさひ』の「エチュード」が示すようにギターの音を探るための習作の役割があるのかもしれない。唯一の歌入りでスタンダードのカバー「蘇州夜曲」も元はヴォーカルスクールの課題曲だったらしい。その意味で本作は習作集、あるいは「アナザー・サイド・オブ」と言えるかもしれない。ミニマリズム、フラメンコ、イギリスのトラディショナルフォークなどを思わせる場面がある。しかし、突如出現する不穏な響きやごつごつした音が倉地作品であることを思い出させてくれる。
  震災後の2011年に東京で録音された。録音とミックスは『スーパーあさひ』と同じく、宇波拓。標題曲は、新幹線の車内でふと耳にしたという「進行方向とは逆向き座っていると歳が若返っていくような気がする」という二人連れの会話から着想されたもので、詩の朗読が付いていたこともある。本人の手になるジャケットのパース画は新幹線の駅のひとつである「新大阪駅」南口を描いたもの。「中央公園」のみ『庭にお願い』サウンドトラックアルバムにライヴバージョンが収められていた既発表曲。「夜霧の嬉野」には『スーパーあさひ』収録の「霧夜の嬉野」のメロディは聞き取れないが、両者の関係は謎である。 (昼の光)

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Japanese Legendary Guitarist/Vocalist/Composer, Kucrachi Kumio's New record released via 10 inch record from Enban. his guitar always reminds me of Baden powell and other Brazilian tradional Guitarist. Guitar Instrumental including one song his guitar and singing.

REVIEW:
'80年代から活動する福岡の異能シンガーソングライター。初のギター・インスト作品集が登場です!!
水族館レーベル〜京浜兄弟社と渡りあるいた福岡の奇才。2011年公開のドキュメンタリー映画『庭にお願い』のサウンドトラックに続く新作が、限定300枚アナログ盤オンリーで登場です!!唯一のヴォーカル曲「蘇州夜曲」含む全6曲。じんわりどっぷり染み入ります。
録音は宇波拓。装丁は創作折り紙や近年ではこけし関係のイベントなどで活躍中のCochaeによるもの。
JET SET RECORDS
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倉地久美夫は福岡出身のシンガー・ソングライターで、ホロウボディのエレキギター(もしくはアコースティック・ギターを改造してエレキにしたもの、なのかも)を弾きながら歌う男性だが、その音は、おそらくこの説明からあなたが思い浮かべるどんな音楽とも似ていない。「倉地久美夫トリオ」のメンバーとして彼と長年共演している菊地成孔は彼をキャプテン・ビーフハートに喩えたことがあるけれど、それも音楽スタイルが似ているということではなく、その唯一無二な個性の強さを指していたのだと思う。
  2010年に制作された倉地のドキュメンタリー映画『 庭にお願い 』において、菊地は「天才だからしょうがない」と言い、高円寺の特殊レコード店・円盤(本作のリリース元)の田口店長は「誰から見てもヘンってことは、みんなにわかるってことじゃないですか。それはやっぱり大衆性だと思いますよ」と言っている。実際、倉地の音楽はすごくヘンだが、けっしてとっつきにくいものではない。凡庸な表現だが、「どこにもない国の民族音楽」みたいに聴くことのできる、不思議に美しい音楽だ。
  かつて「詩のボクシング」で優勝を勝ち取ったその詩世界と、朗々と発されているのにけっして明るくはない(だからといって暗いというわけもない)歌声に注意がつい向きがちだが、ギターもそれに劣らぬ個性とテクニックを持っている。ライヴではひとり異なる重力空間にいるかのようにゆらゆらと揺れながら、改造したカポを複数ネックに設置することで生まれる独特の音階を駆使して美しい音色を奏でるのを目撃できるだろう。
  本作はそんな彼の初めてのギター・インスト集である。1曲目の"太陽光パネル"おそらくは親指で低音弦を弾いてリズムをキープしつつ、ほかの指で高音弦を弾きメロディを奏でるというスタイルで演奏されており、繊細なメロディの反復によるサイケデリアは人によってはマーク・マッガイアあたりを思いおこさせるかもしれない。続くタイトル曲"逆さまの新幹線"と"中央公園"も同様に低音弦でリズムをキープしながらゆるやかに寄せては引き、時に小さな爆発のように密やかに弦をかき鳴らす。いずれも指のタッチが聞き手に伝わってくる生々しい録音だが、ライヴでの演奏でしばしば聴かれるちょっとゴツっとした低音の響きはあまりなく、終始"か細い"とすらいっていい。
  B面に入ると"アクセスポイントと風景"という(それにしてもなんというタイトルだ)プリペアド・ギターっぽい曲からはじまり、それに続くのは唯一の歌入りのトラックである"蘇州夜曲"のカヴァーだ。ギターはこのアルバムの中で最も激しく、時には叩きつけるようにピッキングしている。そういえば先日ライヴを観に行った際には一曲目にいきなり小田和正の"ラブストーリーは突然に"をカヴァーしていたのだが、それが完全に倉地の、あの空間をぐにゃりと曲げてしまうような音楽に聞こえるものだから驚いたものだ。
  最後は"夜霧の嬉野"という曲で、嬉野というのは佐賀県にある温泉町らしい。他の曲もそうなのだが、倉地は九州出身・在住であるにもかかわらず、なぜか私にはむしろ東北的に聞こえる。ひょっとしたらそれは私の祖先が北の出身だからなのだろうか。どこでもない土地への郷愁を誘う音楽は、聞き手に自身のルーツを思い起こさせるのかもしれない。
  そうそう、いまさらっと「B面」と書いたけれど、本作はアナログ10インチのみのリリースである。CD版は作られていないし、ダウンロードコードもない。これはもちろんレーベル側の「意志」によるものだ。個人的には変則サイズのヴァイナル(7インチと12インチ以外のサイズ。10インチとか8インチとか)というのは偏愛の対象だったりするので嬉しい。盤自体は厚みのあるしっかりした作りである。やっぱ同じアナログでもペラペラなやつとブ厚いやつとではモノとしてのありがたみが違ってくるというものじゃないですか。これが昂じると、よりよい盤を求めて各国版を集めたりするようになるのかもしれない。ボール紙のジャケットには倉地自身によるどこかの駅前風景を描いた絵が貼られている。このパッケージングもまた、簡素ながら本作に更なる「ものとしての魅力」を添えていると思う。
  とまあ長々と書いてきたけれども、さすがにこれは倉地久美夫の音楽に初めて触れようというリスナーに無条件にオススメできるものではない。CDなら先述の『庭にお願い』のサントラや、目下の最新作『スーパーちとせ』などがいいだろう。映画のほうはまだソフト化されてはいないが、最近でも時折上映される機会はあるようだ。ミニライヴがつくような企画も多い。彼のことがある意味ではよくわかるし、ある意味ではより謎が深まっていく、そんな映画だ。
  この際だから、昨年リリースだけど『庭にお願い』サントラのことも簡単に紹介しておこう。内容的には2006年に3日間にわたって行われたライヴから選ばれたテイクが収録されており、サントラといいつつライヴアルバムと言っていい。菊地成孔・外山明とのトリオや山口優をゲストに迎えた演奏を収録。コンセプト・メーカー的な役割を担わない純然たるプレイヤーとしての菊地の演奏が聴ける意外と珍しい機会でもある。すばらしいんですよ、これが。
  これもまた発売元は円盤だが、蛇腹式にたたまれた厚紙を開いていくと倉地自身によるものを含むさまざまなイラストが現れ、最後にゴムの留め具で留められたCD本体が現れるという凝った作りになっている。CDには「ものとしての魅力がない」とはよく言われることだけれど、実際は作り手の工夫でどうにでもなるものだったりするのである(昨年発売されたテニスコーツの作品も愛すべき作りでしたよね!)。
大久保潤 fromELE=KING
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'11年に公開されたドキュメント映画「庭にお願い」でも話題になった福岡の異才、 倉地久美夫 。この'12年作はなんとアナログ・10インチ・レコードのみでの発売(限定300枚)。すべて新録音による全6曲。宇波拓録音。装丁は創作折り紙や近年ではこけし関係のイベントなどで活躍中のcochae。初のギター・インストを中心にした作品です。倉地さんのギターにどっぷり浸ってください!
(円盤)

YOUTUBE:


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Last Updated Feb 20 2009
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